合鍵=スペアキー?

このような電話でのお問合せを頂く事があります。

「車の鍵をなくしたので、合鍵を作って欲しいんですけど...。」と、

この場合、二通りの状況が考えられます。

①車の鍵が1本もない状態になってしまった。(全紛失)
②なくしたけれど、スペアキー(予備の鍵)があるので、それを元に合鍵を作りたい。

鍵屋からしますと、①の場合、鍵穴からカギ作成する作業が必要になりますので、それなりに料金がかかります。②の場合、スペアキーがありますので、それを元に合鍵を作成します。料金はそんなにかかりません。となります。

ところでみなさんは、[スペアキー=合鍵]、と同じ意味だと思っていますか?

実は少し違うのです。

合鍵は元となるカギから鍵をもう一本複製した、複製キーの事(合鍵≠純正キー)。
スペアキーは予備の鍵の事(スペアキー=純正キーもしくは合鍵と2種類考えられます)。

話は戻りますが、②の場合で合鍵を作る時、スペアキーが純正キーなのか、合鍵なのかによって状況が変わってきます。

純正キーは元々精度が高い鍵になり、部品材質は合鍵用部品と比べますと硬い材質です。(使用頻度によりますがすり減りにくいと考えられます。)

それに比べ、合鍵はある程度誤差のある精度の低い鍵になります。部品材質は純正キーと比べますと加工しやすい柔い材質です。(純正キーよりすり減りやすい)

純正キーから合鍵を作成しますと、ある程度誤差は出ますが、使用する分には不具合が出にくいのですが、合鍵から合鍵を作成しますと、さらに誤差がでるため、場合によっては使用時に不具合が出る可能性があります。

私共が現場で作成する分には調整ができるのでいいのですが、お客様が持ち込みで店舗等で作成してもらうときは注意が必要です。

自分持っているスペアキーが純正キーなのか合鍵なのか、把握しておく事も大切かと思います。合鍵を作ろうとせっかく持っていったのに、作れませんと断られる場合もありえます。

2018年04月11日